福岡
旅行記

福岡の歴史と文化を巡る旅

先日福岡の歴史と文化を感じる旅に出かけてきました。今回はその旅行記を皆さんにシェアしたいと思います。福岡にはたくさんの魅力的なスポットがあり、歴史や文化を身近に感じられる場所がいっぱいあります。ぜひ参考にして、次の旅行計画に役立ててください!

福岡城跡と舞鶴公園:江戸時代の風情を感じる散策コース

旅の初日は福岡城跡と舞鶴公園からスタートしました。福岡城は江戸時代初期に黒田長政が築いたお城で、「舞鶴城」とも呼ばれています。現存する建物は少ないですが、石垣や櫓(やぐら)が今も残っていて、当時の雰囲気を感じることができます。

福岡城跡の歴史

福岡城は、1601年に豊前国中津から筑前国福岡へ移封された初代藩主黒田長政によって築かれました。通称「舞鶴城」とも呼ばれています。築城には7年の歳月がかかり、完成した城は本丸、二の丸、三の丸などから成る大規模なものでした。現在では、石垣や櫓(やぐら)など一部の構造物が残り、国指定の史跡として保存されています。
城内には多聞櫓(たもんやぐら)、伝潮見櫓(でんしおみやぐら)、下の橋大手門、祈念櫓、母里太兵衛邸長屋門など、重要文化財や県指定建造物が点在しています。大天守台は展望台として開放されており、福岡市内を一望できる絶好のビュースポットです。

舞鶴公園の魅力

福岡城跡の広大な敷地は現在舞鶴公園として整備され市民の憩いの場です。公園内には四季折々の花々が咲き、春には桜が美しく咲き誇ります。花見の名所としても有名で、多くの観光客が訪れていました。秋には紅葉が見事で、公園内を散策するだけでも心が癒されます。

自然と歴史の調和

舞鶴公園内の堀には、県指定天然記念物のツクシオオガヤツリが自生しており、自然の豊かさを感じられます。福岡城跡には万葉歌碑があり、古代の文学や文化にも触れられます。福岡城跡・舞鶴公園は歴史と自然が融合した場所として、多くの人々に愛されている場所です。

アクセスと周辺情報

福岡城跡・舞鶴公園は、福岡市地下鉄の赤坂駅または大濠公園駅から徒歩でアクセス可能です。また、周辺には福岡市美術館や大濠公園もあり、一日中楽しめるエリアとなっています。歴史と自然を同時に楽しみたい方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。

公園内では、時折イベントも開催されているので、タイミングが合えば参加してみるのも良いですよ。

太宰府天満宮:学問の神様に祈りを捧げる

次に訪れたのは太宰府天満宮です。ここは学問の神様である菅原道真公を祀っており、受験生や学生たちにとっては特に有名な神社です。僕も学生の一人として、しっかりと合格祈願をしてきました。

太宰府天満宮の創建は奈良時代にさかのぼり、その歴史は1300年以上にもなります。広い境内には美しい自然が広がり、特に梅の花が咲く2月から3月は多くの観光客で賑わいます。僕が訪れたときはちょうど梅の花が見頃で、ピンクや白の花がとても綺麗でした。

参拝を終えた後は、名物の「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」を味わいました。甘さ控えめの餡と香ばしい餅の組み合わせが絶妙で、とても美味しかったです。ぜひ、太宰府天満宮に行った際は試してみてください。

櫛田神社

続いて訪れたのは櫛田神社です。この神社は博多の総鎮守として、地元の人々に親しまれています。757年に創建され、毎年7月に行われる「博多祇園山笠」で有名です。祭りのクライマックスである「追い山笠の櫛田入り」は、迫力満点で一見の価値があります。

歴史と由来

櫛田神社の創建は757年とされ、非常に古い歴史を持ちます。主祭神は、大幡主大神(おおはたぬしのおおかみ)、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、素盞嗚大神(すさのおのおおかみ)で、それぞれ中殿、左殿、右殿に祀られています。中世には度重なる兵火により荒廃しましたが、1587年に豊臣秀吉の博多復興により再建されました。

博多祇園山笠

櫛田神社は、博多祇園山笠の舞台としても有名です。博多祇園山笠は、700年以上続く伝統行事で、毎年7月1日から15日にかけて行われます。この祭りは、櫛田神社の祇園神(素盞嗚命)への奉納神事として始まりました。山笠は豪華な飾り山や舁き山(かきやま)が街中を練り歩く姿が見どころで、多くの観光客が訪れます。
特に「追い山笠の櫛田入り」は、祭りのクライマックスであり、櫛田神社の境内を走り抜ける迫力ある姿は圧巻です。博多祇園山笠は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されており、福岡を代表する祭りとして国際的にも評価されています。

境内の見どころ

櫛田神社の境内には多くの見どころがあります。特に注目すべきは「飾り山笠」です。これは祭りの期間中、境内に展示される巨大な山車で、豪華な装飾と細部にまでこだわった造りが特徴です。
また、「座牛(くらいぎゅう)」という石像も見逃せません。伝説によれば、自分の体の悪い部分と同じところを座牛の体に触れると病気が治ると言われ、多くの参拝者が訪れます。その他、風神雷神の木彫りや、力石など、歴史と文化を感じられるアイテムが数多くあります。

アクセスと周辺情報

櫛田神社は、福岡市地下鉄の「祇園駅」から徒歩5分と非常にアクセスが良い場所にあります。また、博多駅からも徒歩圏内で、観光客にとって訪れやすい立地です。周辺には、博多旧市街の他の歴史的な場所や商業施設もあり、一日中楽しむことができます。

僕が訪れた日は特にイベントがなかったのですが、静かな境内でゆっくりとお参りをして、歴史を感じることができました。次回はぜひ、博多祇園山笠の期間中に訪れたいと思います。

福岡市美術館

福岡市美術館も外せないスポットです。ここは近現代美術や古美術を展示しており、建物自体も建築家の前川國男氏による設計で美しいです。

歴史と設計

福岡市美術館は、建築家の前川國男によって設計されました。前川氏は、ル・コルビュジエに西欧近代建築を学んだ世界的な建築家であり、その意匠は美術館の建物にも随所に反映されています。2019年には大規模なリニューアルが行われ、新しいエントランスやカフェが設けられました。大濠公園から直接アクセスできるようになり、訪れやすさが向上しました。

コレクション

福岡市美術館のコレクションは、近現代美術と古美術が共存している点が特徴です。約16,000点の収蔵品があり、展示替えが頻繁に行われるため、訪れるたびに新しい作品と出会うことができます。

近現代美術

近現代美術のコレクションには、サルバドール・ダリの「ポルト・リガトの聖母」、アンディ・ウォーホルの「エルヴィス」、ジャン=ミシェル・バスキアの「無題」など、20世紀の有名作家の作品が含まれています。これらの作品は、福岡市美術館の大きな魅力の一つです。

古美術

古美術のコレクションも充実。福岡藩主黒田家ゆかりの茶道具や仏教美術、仙厓義梵の書画などが展示されています。これらの展示は、歴史的価値が高いことで知られています。

アクセス

福岡市美術館は、福岡市地下鉄空港線の大濠公園駅から徒歩10分の場所にあります。また、博多駅や天神からもバスでアクセス可能です。専用駐車場もありますが、週末や祝日は混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。

僕は特に草間彌生の作品に感動しました。色鮮やかで独特の世界観が広がっており、しばらくその前から動けませんでした。
美術館を訪れた後は、大濠公園でのんびりと散策しました。公園内には池があり、自然の中でリラックスすることができます。アートと自然を同時に楽しめる、素敵な一日になりました。

博多旧市街:歴史の息吹を感じる街歩き

博多旧市街は、福岡市の歴史と文化が色濃く残るエリアです。博多駅から徒歩圏内に位置し、古い町並みや寺院が点在しています。博多駅から徒歩圏内にある櫛田神社や東長寺、聖福寺などを巡りました。

東長寺

東長寺は、日本一大きな木造坐像「福岡大仏」が祀られていることで知られています。高さ10.8mの大仏は圧巻で、その内部には地獄から極楽へ至る道に見立てた「地獄・極楽めぐり」が設置されています。五重塔や六角堂も見どころです。五重塔の美しさに圧倒されました。また、聖福寺は日本で最初の禅寺で、その静かな雰囲気が心を落ち着かせてくれます。

聖福寺

聖福寺は、1195年に臨済宗の開祖・栄西によって開山されました。日本最初の本格的な禅寺として有名で、茶の木が植えられたことから日本茶発祥の地とも言われます。伽藍配置が良く保存されており、国の史跡に指定されています。

妙楽寺

妙楽寺は、1316年に創建された臨済宗大徳寺派のお寺です。黒田長政によって現在の場所に移されました。本堂裏の墓地には、黒田家の重臣や豪商の墓があり、歴史を感じさせます。また、ういろう発祥の地としても知られています。

アクセスと周辺情報

博多旧市街は、博多駅から徒歩圏内に位置しており、アクセスが非常に便利です。また、周辺には多くのカフェやレストラン、ショップもあります。歴史と現代が融合したエリアで、一日中楽しむことができます。

博多旧市街では、伝統工芸品の博多織や博多人形の見学も楽しみました。職人さんたちの技術の高さに感動し、手作りの温かみを感じることができました。
博多旧市街では、歴史的な寺院や神社を巡りながら、古い町並みを散策するのがおすすめです。また、フォトジェニックなスポットが多く、カメラ片手に歩くのも楽しいです。美術館やカフェも点在しているため、ゆっくりと時間を過ごせるでしょう。

以上が、僕の福岡の歴史と文化を巡る旅の記録です。福岡にはまだまだ魅力的な場所がたくさんあります。福岡へ旅行に行く機会があれば、ぜひこれらの場所を訪れてみてください。きっと素晴らしい思い出が作れますよ。