なるほど、これは画期的と思った就活生活のアニメ
日本の就活ってものすごくシビアでしょう?
まあ海外の就活もシビアなのかもしれないけど、日本の就職活動って、その時期が自分にも来るのかって思うと気が重くなるくらいに嫌な物だし、打ち勝つことができるのかって不安です。
学生にとって、人生を決めるポイントとなる就活、苦しい就活を戯画的に切り取っているアニメが話題になっているので、ちょっと紹介しようと思います。
就活狂想曲というアニメなのですが、作者は東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の方です。
2013年の第三期生の修了制作展で公開されたもので、+その後、Youtubeで紹介され、ものすごく話題になり20万回再生を超えています。
この作品、国内で文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、また「TBS Digicon6 Awards」優秀賞にも選出、国外でもアヌシー国際アニメーションフェスティバルの学生部門の正式出品作品ともなっているのです。
就活経験のある人なら、きっとこの就活の実態を見て、当時を思い出すだろうし、僕らにとっては、就活の際、こんなことが待っているのかという教訓になる作品です。
面白い、でも現実に考えるとさけたくなる
面白い作品だし、大学生活から一転、就活となる学生たちの苦悩とか、結構ブルーになる面接などがしっかりアニメの中に描かれています。
見ていると胸が苦しくなるような思いを感じますが、ユニークだし、コミカルに就活を扱っているので、さくっとみられるという事もあります。
大学を謳歌してきた女子大生がメイクをとり、髪の毛も黒く染めて就活に繰り出す、同じようなスーツを着て、たくさんの就活性が就職活動する姿は僕ら学生生活を謳歌している1年、2年にとっては恐怖ともいえます。
就活ではマニュアルを読み、必死にメモを取る姿も見られますし、みな一様に悩む姿、グループ面接などの姿なども描かれていて、就活したことがない人にとってはレクチャー的な物となる事も間違いありません。
面接の際、室内に入っていくところ、椅子に座るところ、面接官におべっかを使うようにペコペコするところ、いつか自分がこういう事を行うようになるのかと思うと思わずぞっとします。
企業から合格という連絡来ないかなと、携帯を手放すことなく待っている姿、いつか就職って本当にできるの?みんな社会人になる時、こういう事を行ってきたの?と色々な事を考えるいい機会になります。
アニメ作品としての質も高く、なるほど、アニメーション作家の山村さんが教授を務める東京藝術大学大学院だと感じさせてくれる作品となっています。
これは是非、学生といわず学生の親とか、企業の人も見てほしい作品だと強く感じます。
笑いながらも泣ける、就活生の苦労がにじみ出ている作品です。